猫フィラリア症とは

フィラリア症は元々ワンちゃんで有名な病気ですが、近年ネコちゃんでの感染報告も増えております。10頭に1頭のネコちゃんがフィラリアの幼虫に感染しているとの報告もあります。フィラリアは元々の宿主がワンちゃんなので、ネコちゃんはフィラリアに対する拒絶反応が強く、わずか1匹の寄生でも重篤な症状を引き起こすことがあります。

【症状】

ワンちゃんのような心不全症状はまれで、呼吸器疾患症状が主に認められます。

間欠的(起こったりやんだり)な咳、喘息のような呼吸困難、食べることと関連しない間欠的嘔吐などがみられ、突然死をまねくことも(T_T)

犬フィラリア症と比べ猫フィラリア症は診断が難しく、治療が遅れる場合が多いため予防が重要となります。



予防薬の種類

ネコちゃんの場合はワンちゃんと病態が違うため、予防薬を投与する前の検査は必要ありません。体重により薬が変わりますので、体重測定をさせて頂きます。

 

予防薬はワンちゃんと同じように、広島では5月末〜11月末もしくは12月初めまで1ヵ月に1回投与します。

①スポットタイプ…フィラリア、ノミ、ミミヒゼンダニ、回虫

 

②スポットタイプ…フィラリア、ノミ、マダニ、内部寄生虫5種類